私がいちばんに考えていることは、

その建物が私たちの体に合っているかどうかです。

いかにも人にとって丁度よく、合っている建物は、

やさしい感じ、柔かい感じ、懐が深い感じを与えます。

そこで過ごす人の気持ちを穏やかにし、

活き活きとさせることができます。

もう一つは、

佇まいがゆったりとして静かなことです。

景色にのびやかな余白を持っていることは、

私たちの忙しい目を休ませ、

新たに心を開くための糧になります。

姿に安定した重力が示されていることは、

地震に対する物理的な強さを示すとともに、

本能的な安心をもたらしてくれます。

私は、できれば建物は人工と自然の中間のような

存在であってほしいと思います。

そこに人がいて、過ごしていること。

太陽の光が差し、雨が降り、風が吹くこと。

どちらもが幸せなこととして、

美しく感じられるような

場所であってほしいと思います。

ものの余る時代にものをつくる人間のひとりとして、

年月を超えて人を幸福にする、

普遍的な価値のために努力をしたいと思います。

体に豊かさを 心に静けさを

久保 敦史 Atsushi Kubo

一級建築士 第348316号

1981 神奈川県横浜市生まれ

2009 早稲田大学大学院 修了

2012 田中敏溥建築設計事務所 勤務

2016 久保敦史建築設計事務所 開設

 

© Atsushi Kubo Architects