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私がいちばんに考えていることは、
その建物が私たちの体に合っているかどうかです。
いかにも人にとって丁度よく、合っている建物は、
やさしい感じ、柔かい感じ、懐が深い感じを与えます。
そこで過ごす人の気持ちを穏やかにし、
活き活きとさせることができます。
もう一つは、
佇まいがゆったりとして静かなことです。
景色にのびやかな余白を持っていることは、
私たちの忙しい目を休ませ、
新たに心を開くための糧になります。
姿に安定した重力が示されていることは、
地震に対する物理的な強さを示すとともに、
本能的な安心をもたらしてくれます。
私は、できれば建物は人工と自然の中間のような
存在であってほしいと思います。
そこに人がいて、過ごしていること。
太陽の光が差し、雨が降り、風が吹くこと。
どちらもが幸せなこととして、
美しく感じられるような
場所であってほしいと思います。
ものの余る時代にものをつくる人間のひとりとして、
年月を超えて人を幸福にする、
普遍的な価値のために努力をしたいと思います。
体に豊かさを 心に静けさを
Staff
久保 朝日 Asahi Kubo
一級建築士 第349528号
1984 神奈川県横浜市生まれ
2009 早稲田大学大学院 創造理工学研究科
建築学専攻古谷誠章研究室 修了
2009 株式会社三菱地所設計 勤務
2022 久保敦史建築設計事務所 入所
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